定期が満期を迎えたときの選択肢

自動継続か解約か、定期が満期を迎えたときの選択肢

読んで字の如く、定期預金では必ず預け入れの期間が定められます。この期間が意味するところは、銀行などの金融機関側から見れば、「安定してその資金を自分のところに確保しておける期間」ということになります。その期間中は、預金者に資金を流出しないことを確約させる対価として、高い金利を提供するというのが、定期預金の簡単なあらましです。

「定期」であるため、必ずその期間設定には終わりがあります。これを「満期」と呼びます。上記で言うところの、「資金が流出しないことを確約した期間」が終了するため、それまでは自由に引き出すことができなかった預金を、預金者がどのように扱っても良いという形になります。

満期時の預金の主な取り扱い方は、「解約(満期受取)」と「自動継続」とに分かれます。基本的に定期預金を預け入れたときに決めておくことが一般的ですが、最近ではATMやインターネット上の操作で、期間中に変更(予約)することも可能です

「解約」とは、定めた期間の終了をもって定期預金の設定を終了するものです。「解約」を選択しておくと、満期時に預けていた元金と利息が普通口座に入金されます。定期預金の金利は、期間中は増減しません(固定金利の場合。一部、変動金利もあり)が、生じた利息に応じた税金(所得税)が差し引かれることになるので注意が必要です。

「自動継続」を設定しておくと、前回と同じ期間の定期預金(例えば1年満期の定期預金なら、自動的に更に1年の定期預金)に再預金される形になります。ただし、再預金される金額の取り扱いについては、さらに2つに分かれることになります。

まず、「元利継続(元利自動継続)」。すでに預けている元金と利息をそのまま継続して定期預金に再預金する形です。満期を迎えるごとに利息分が元金に組み入れられていく(複利運用)ため、期間をかけてでも資産を増やしたいのであれば、こちらを選択するのが良いでしょう。

もう一つが「元金継続(元金自動継続)」。こちらは、元金だけが定期預金に再預金され、利息分のみが普通口座に入金される形(単利)です。感覚的には、満期を迎えるごとに利息分の臨時収入を得るようなイメージになります。元金が変わらないため、利幅の面では「元利継続」に劣りますが、定期的な支出を見込む場合(例えば子どもの学資として利用するなど)を考えれば、得策と言えるかもしれません。

ただし、金融機関によっては「元金継続」を提供していない場合などがあります。自分の資産運用と、将来的なお金の使い道をよく考えた上で、各金融機関の金利・利便性などを見比べて選択するのが良いでしょう。