定期預金と貯蓄預金の違い

貯めるならどっちを選ぶ?定期預金と貯蓄預金の違い

「銀行に預金をして資金を増やしたいものの、普通預金では金利が低い」と考えているのであれば、まずは定期預金という選択肢が頭をよぎることでしょう。

定期預金とは文字通り、1年や10年といった区切りで期間を定めて銀行などに預金する仕組み。昨今は低金利時代とも言われていますが、それでも普通預金の金利(0.02%前後)と比べれば、非常に高い金利(商品や期間にもよりますが、最大で1%前後)で現金を預けることができます。

ただし定期預金は、普通預金に比べて自由度が低いのが難点と言えるかもしれません。仮に、急に現金が必要になって引き出そうとしても、定期預金は「解約」という手続きを踏み、さらに金利の再計算などが必要となるため、即時性に欠けるとも言えます。

そうした普通預金と定期預金の間を埋めるような中間的な存在が、「貯蓄預金」と呼ばれるものです。これは、口座の残高が一定基準を上回っていることを前提として、普通預金より高めの金利が設定された預金です。貯蓄預金の金利は、残高の設定によって「金額階層別金利」と「金額別金利」とに分かれます。

「金額階層別金利」の場合、預金残高に応じて段階的に適用金利が設定されており、残高が多いほど金利が高くなります。「金額別金利」の場合は、預金残高に10万円・30万円などの設定金額が設けられており、その金額を上回ることを前提として高い金利が付与されます。ただし、月の平均残高が設定金額を下回ると、普通預金よりも金利が低くなる場合があるので要注意です。

貯蓄預金は、通常の普通預金と同じようにキャッシュカードが発行され、預金の出し入れが自由に行えます。ただし決済機能がないため、給料の受取や公共料金の引き落としなどには使うことができません。また、一部の金融機関では、一ヶ月間の引き出し回数の制限がある場合などもあります。

この他の特徴として、普通預金と貯蓄預金の間を資金移動させる「スイングサービス」と呼ばれるものがあります。普通預金に振り込まれた給与などを決まった期日に、貯蓄預金へ移動させることを「順スイング」と呼び、資金を少しでも増やしたい場合に利用できます。

これに対し、貯蓄預金から普通預金へと振り替えることを「逆スイング」と呼ばれます。普通預金の残高が指定金額を下回った時などに、貯蓄預金から資金が移動することになります。ローンの支払や公共料金の自動引き落としなどで残高不足に陥らないよう、万が一の保険的な役割として利用することができるのです。

金融機関によっては、スイングサービスの資金移動の度に手数料が徴収されることもあります。しかし貯蓄預金をより便利に利用したいと思うなら、考慮に入れておくべきでしょう。

貯蓄預金(もしくはそれに近いもの)は、全ての金融機関で取り扱っている訳ではありません。ただ、自分のライフスタイルやお金に対するスタンスに合致しているのであれば、選択肢一つとして考えて、取り扱っている金融機関選びからはじめてみても良いのではないでしょうか。